リトミックとは

リトミックの歴史

世界的なリトミック

ジュネーブ・ダルクローズ音楽院

リトミック(Rythmique:仏/Eurythmics:英)は、スイスの作曲家・音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズ(1865~1950)によって考えだされた音楽教育法です。欧米では、早くからさまざまな分野に取り入れられています。

板野平氏
板野平氏は、国立音楽大学名誉教授であり、リトミック研究センター設立から2009年まで最高顧問として活躍されました。

わが国においては、戦後間もなくニューヨークで学んだ板野平(いたの やすし・1928~2009年)が、その確かな理論に裏打ちされた指導法に感銘を受け、帰国後、国立音楽大学(東京)に設けられた専門教育課程において教鞭をとったことが、リトミック教育のスタートと言っても過言ではないでしょう。もちろんそれまでにも、リトミック的要素を採り入れたものはありましたが、しっかりと体系づけられた“教育学”として、本格的な取り組みが始められたのはこの時からです。そして、リトミックを体験し、その指導効果の一端を目のあたりにしてきた多くの学生たちは、リトミックを携えて、幼稚園・保育園などわが国の隅々にいたる幼児教育の現場で活躍しています。

秩序を重んじるがための一斉教育や、経済成長を支えるための結果重点主義による教育を余儀なくされてきた子ども達が、身の丈を遥かに越える情報と物質文化に囲まれ、自分自身の身の置き所を見失い、物の価値判断も十分にできぬまま迷走し始めている現在、技術力や方法論に偏りがちであった我々大人の在り方そのものに疑問を感じていた多くの指導者は、リトミックにその救いの手を求め始めています。

子どもが子どもらしくあるために、子どもの目線に立った指導を展開するリトミックは、今、もっとも注目されている教育の一つということができるでしょう。その指導理念は、時代に媚びることなく、つねに優しく子ども達を見つめ続けています。